人の助言を素直に聴く(実例)

矢野千寿

2007年12月11日 11:10

12月10日(月)

今日は、前回お話した「人の助言には素直に耳を傾けることが大切」という実例をお話しましょうね

 先日、ある飲食店の社長夫人から経営相談を受けました。
決算書を見せて頂くと、非常に売上が減少して収益性が悪化している状況でした。

 特に6年前、店を新しい所に移した時の設備投資に22,000万円かけているのですが、すべて銀行からの融資に依存していて、その返済額が年間約1,000万円ありました。
ところがこの店の税引き後の当期利益は僅か18万円なので、これでは返済資金が出ませんね。

 減価償却が約300万円あるので、1,000万円を返済するには、税金のことを考えなくても、あと700万円の利益が必要ですね。粗利益率は70%ありますから、700万円の利益を出すには(700万円÷0.7)で必要売上高は1,000万円になります。
この店は、1年間に320日営業しているということですから、一日の売り上げを(1,000万円÷320日)で約31,000円、これだけ増やさなければならない、ということになります。
そこでどうするか、客単価は一人2,500円ということですから、(31,000円÷2,500円)で約12.5人、一日の来客数を増やせば良いのです。

 お話を聞くと、ただ毎日お客を“待つ”という営業の仕方のようなので、“攻め”の営業を考えなければならないということになりますね。そこで一つの対策として「周辺の企業向けの会議用の弁当などのメニューを開発して、いかにも食べたくなるような写真入のチラシを作って会社回りをすることで売上を伸ばしてみては?」と助言したんです。
とたんに相談者の社長夫人はちょっと先が見えたのか、「来てよかった!」といって元気になられました。

 このように、年間どれだけ売上があれば会社は存続できるのか、ということを試算し、そしてそれを月にしてどれだけになるのか、一日にしてどれだけになるのかをシュミレーションしてみると具体的になりますね。
 この社長夫人も、ある人から2年前に「社長夫人革新講座」に参加した方がいいと薦められていたのに、なかなか決断できなかったそうです。「素直に聴いてもっと早く参加していたらここまで行き詰まらなかった」と言われていました。前回お話した水害のおばあさんのお話と同じで、講座を薦められた“神様の声”が伝わらなかったのですね。早速受講を申し込んで帰られました。


●社長夫人革新講座 開講予定

○福岡 第8期(実践編) 《第1講》2/21(木)《第2講》2/22(金)《第3講》3/14(金)
                《第4講》3/15(土)《第5講》4/4(金)《第6講》4/5(土)

○東京 第3期(基礎編) 《第1講》3/7(金)《第2講》3/8(土)《第3講》4/18(金)
                《第4講》4/19(土)《第5講》5/9(金)《第6講》5/10(土)

○大阪 第3期(基礎編) 《第1講》4/22(火)《第2講》4/23(水)《第3講》5/20(火)
                 《第4講》5/21(水)《第5講》6/20(金)《第6講》6/21(土)


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