TAの理論は人材育成の原点になります

矢野千寿

2010年08月09日 11:30

最近、複数の会社の社員さんたちにTA(Transactional Analysis:交流分析)の理論を使って個人面談をしていますが、ほとんどの人が、自分の問題のパーソナリティー(人柄)に気づいて甦っているんですね!

これからも、TA理論は人材育成に非常に役に立ちますからお話しておきますね。

“TAとは”

フロイトの精神分析を土台として、アメリカのエリックバーン博士が開発した理論です。

その理論によると、私たちの人柄は大きく分けると3つの要素、細かく分けると6つの要素から構成されているということです。

1.『C』(子供のような私=チャイルド(Childの自我状態=C)

これは0歳~3歳頃に主として形成されるもので、親から感覚的、感情的な働きかけ、刺激を受け、それに対して感覚的な感情的な感じ方や反応の仕方を身につけ、そうしたものが積み重なって人柄になったものです。

Cは、さらに3つのものがあります。

①FC(自然のチャイルド=Free Childの略)
私たちが持って生まれた感覚・感情・欲求・素質・気質・要素などが損なわれずに残り、さらに何度もそれを表すことによって強化され、定着し、その人の人柄となったもの

②AC(順応のチャイルド=Adaptedo Childの略)
親の言うことや要求することに従い、自分の欲求、感覚、感情を抑え、親に順応するプロセスの中で作られた反応行動のパターンが人柄になったもの。

③RC(反抗のチャイルド=Rebelliousの略)
親の言うことや要求することに従えず、自分の欲求、感情を相手にぶつけ自分の欲求を通そうとするプロセスを通じて作られた反応行動のパターンが人柄となったもの。


2.『P』(親のような私=ペアレント(Parentの自我状態=P)

これは3歳~6歳頃が形成期のピークといえるもので、親の言っていること、やっていることを見たり聞いたりしているうちに、それを模倣して取り込み自分の人柄としたもの。

Pは、次のような2つのものに分かられます。

①CP(批判的P、Critical Parentの略)
親が持っていた考え方、価値観、理想、信念を取り込んで自分の人柄としたもの。

②NP(保護的P、Nurturing Parentの略)
親のとっていた人に対する愛情の持ち方、示し方を取り込んで自分の人柄としたもの。

3.『A』(成人としての私=アダルトAdultの自我状態=A)

これは6歳~9歳頃に形成期のピークのあるもので、思考力や判断力を強め、考えながら状況を捉え、判断し、対応する行動を繰り返しているうちに、それが自分の人柄となったもの。

人は、これらの人柄の6つの要素が時としては良い面としてあらわれるのですが、ある場合には状況に合わずに機能するので、問題な態度、行動としてあらわれてきて、歪んだ人間関係となってきます。

今週は、このTAの理論をどのように人材育成に役立たせているかをお話いたいと思います。


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