『報・連・相』は義務ではなくマナー

矢野千寿

2010年02月16日 13:00

昨夜から名古屋に来ています。

さて、“やりがいのある組織風土を作る”のであれば、

コミュニケーションのとり方を高めないといけませんね!

「部下が報告をしてくれない」という問題ですが、

日ごろのコミュニケーションのとり方が足りないんですね!

私は、上司と部下の関係で『報・連・相』は義務ではなくマナーだと思っているんです。

マナーは、礼をつくす・敬うという人間の尊厳の行為だと思います。

それができないのは何故でしょう?

相手のニーズを考えなくて、自分本位だからです。

先日、ある会社の役員会で、

社長が

「ぜんぜん報告をしてくれない。いつもあれはどうなった? 先日頼んでいたことはできたのか?いつも自分から聞いている始末だ!」

それに対して、一人の役員が、

「いつも社長に必要な情報は報告していますよ」って答えているんですね。

私は、そこで

「社長が必要な情報というのは、何を基準に選んでおられるんですか?」と尋ねると、

その役員は、

「自分なりに考えて、必要なのか、必要でないかを考えています。そのぐらいの力は自分にあると思います。」

私はそれに対して、

「日ごろからしっかりコミュニケーションが取れているなら、社長のニーズも掴んでいるでしょうが、

今社長が、報告がないと不満を言われているようならば、決して上司を満足させいないことになります。

皆さんの詳細な報告から、必要か必要でないかは社長が決められることです。」と話しました。

以上の会話からしても、役員であっても“分身”とは言えないんです。

組織においては、自分の思惑、価値観で判断することではなく、相手にニーズにこころ配ることが大事ですね。

又、そういう風土を作るのは、社長の役割です。

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