自社の強みを見直すことで活路が見える

矢野千寿

2009年07月26日 22:05

7月26日(日)


ここの社長の課題は、
社長・常務(社長夫人)・部長(社長の弟)・経理主任の幹部4名が一枚岩になる風土を作ることだった。

9月に始めて訪問したのは、受講生のフォローアップが目的だったんです。

私は、最近インスピレーションで気になる社長夫人の会社に
出張中に時間が取れると訪問するようにしているんですが、
エーアイサインの社長夫人の石澤千鶴子さんもちょっと気になるので訪問したのがきっかけでした。

青森空港までご夫婦に迎えに来ていただいたんですが、東京を発つ時には青森空港が霧が深くて、
万一の場合東京に引き返すこともあるという条件付だったのですが、
仙台空港の上空に進路を変えて濃霧の中を青森空港に無事着陸しました。

青森空港でも、余りにも霧が深いので着陸はムリではないかと千鶴子さんが社長に言われたら、
「矢野先生が乗っているから大丈夫だよ!」といわれたとか。

未だに「私が乗っているから大丈夫だよ!」と言われた真意は分かりませんが・・・。

その夜は、社長始め幹部の皆さんと会食の席が設けられていました。
そして皆さんと会食しながら、それぞれを観察していたんですが、
何か社長としっくりいっていなくて、
会話の中では会社を良くしたいのだが社長の言動に納得いかない不満が見え隠れしていました。

翌朝、会社を訪問し朝礼にも参加させていただいたんですが、朝礼のルールもしっかりできていて、
理念の唱和、その日の朝礼担当者が倫理の今日の心がけを読み、その感想を述べ、
くじ引きで選ばれた他の社員さんがもう一人感想を述べた後に、一人ひとりが今日の行動予定と報告をしていました。

また朝礼後、私に社員さんに何か話して欲しいということでしたが、
研修の体制に入るために、常務(社長夫人)がテキパキと指示されていたのに対して、
皆さんもその指示に迅速に行動している姿を見て、『この会社はベースができているな!』と直感しました。

ベースとは、“良樹細根”という意味ですが、
経営理念の浸透・人材育成の躾・仕組みづくり・財務体力があり、正しく経営をされている会社のことを私は言っています。

こういう会社は、次の段階に向けて深めれば、必ず成長するはずだと思いました。
ようはピカッ!と輝く資質を持っている会社だと思いました。

昨年の9月に訪問した時の写真です